簡単な部屋の片付けかと思ったら特殊清掃じみた部屋の片付けだった -中編-
ラクテハウスへの道のりはとにかく暗い。
どれ暗いくらいかと言うと、車のヘッドライトがないと前がまともに見れないくらいだ。
ミズゴロー「お前雨の日によくこんな道通れるな。」
俺は少しラクテのことを見直したが、ちょっと早めのスピードだったので見直すことをやめた。
ラクテ「家ついたで。」
ミズゴロー「???」
ラクテハウスの周りはまじで山なので明かりが全くなく、何回かきたことがあるのに目の前にくるまで全く気がつかなかった。
車を降りると
ベチャッ
雨で地面がぬかるみすぎて地獄だった。え?え?え?日本の地面って雨降るとこんなぬかるむの?
これもう下痢じゃん… ちょっと固めの下痢じゃん…流石岡山晴れの国改め糞の国。変態糞土方が出てくるわけですわ。
文句を言いつつラクテハウスへ。
相変わらず玄関が狭い。
そして玄関入ってすぐのテレビにぶつかって落としそうになってひやひやする。
今すぐ配置を変えろ。
またまた文句を言いながらラクテの部屋へ。
うわー数ヶ月ぶりだなーと壁を見ると
岡山最強の黒ずんだチョッパーこと、新世界で処刑されたあとのチョッパーが迎えてくれた。
海賊の世界は厳しいからね。
入ってすぐ右上に磔にされているので、まじで頭が当たって汚れそうで不安、てかホコリ落ちてきそう。なんでこんなの飾ってんだ掃除しろ。
ラクテハウスにきたはいいものの、やることがなく俺はひたすらドグマブレードシュミレーターを回していた
これはドグマガイを3体並べることを優先しすぎて手札が減らせなくなりワンキルできないミズゴロー。
ドグマブレードを切り上げ掃除の計画を立てるためにラクテハウスを物色。
ミズゴロー「おっ!エロ本あるやん!見せてくれ!」
ラクテ「ええよ。」
ミズゴロー「よっしゃしこるで」
本棚に手を伸ばした瞬間違和感を感じた。
ミズゴロー「本棚クモの巣だらけやんけ!」
ミズゴローはエロ本を取るためにクモの巣に引っかかると言うおそらく日本のどこを探しても経験できることがない貴重な体験をした。
しかもこのクモの巣生きているのである。ちゃんとクモが住んでいるのである。
おそらくこのクモは俺のようなエロ本が好きな生物を捕獲するため、ここに巣を作ったのであろう。頭がよすぎる。
クモがガチガチにエロ本を守っており、仕方がないのでテコンダー朴を読んでいた。
大量のネットでネタにされてる場面に遭遇し、進研ゼミでやったやつだ!!的な体験をたくさんした。
テコンダー朴はネタマンガだと思っていたが、エロあり、バトルありの普通に面白い王道格闘漫画として成立していた。
感覚の麻痺である。
いろいろ逸れたが計画を思い出し、物色再開。
エロ本と言えばベッドの下なので、ベッドの下を見たらほろよいの缶が転がっていたり
ラクテ「捨てるのを忘れた」
は?は?は?は?
部屋のカードを漁っていたときに見つけたやばいカード(ノンホイルカードがここまで曲がるのがおかしいし、突っ込みどころありすぎて)
これはゴキブリのフンだらけのカカロット(中にガチビーダマンが入ってたりした。)
ボロボロのフレイムアゴン。バカには見えないデュエマのカード、輪ゴムで止められたゼンアクデッキなど説明するのが疲れるくらいしんどいものが見つかる。
あまりにも汚すぎて俺はキャスを始めた。
キャスでは黒ずんだチョッパーや、さっき見つけたほろよいの缶、中のゼリーにカビがはえたコバエだらけのコバエホイホイなど衝撃映像をお届けした。
キャスを見てた人の中に汚部屋ちゃんがいたのだが、その人がラクテハウスを見て私の部屋きれいだわ(汚い)と言っていたので悲しくなった。
感覚の麻痺である。
くそみたいなことをしてる傍らアナウォも来る予定だったので何度か連絡をしていたが
アナウォ「ラクテハウス行くぜ!ラクテハウス行かないぜ!ラクテハウス行くぜ!ラクテハウス行かないぜ!」
しね。
アナウォがこれそうにないので、俺たちはご飯を作ることにした。もつ鍋である。
ラクテがハエの飛び交うキッチンで料理をしている間に俺はトイレをかりた。
なぜドアノブが壊れているんだ??
なぜ小便をしながら料理をしているラクテが見えるのだ??
ここら辺からミズゴローの正気度は恐らく失われて、笑うしかなかったと思う。
そうこうしているうちに飯が完成した。
味は普通にうまかった。
旅行ってやっぱご飯とか普通に楽しみだと思うんですけど、なぜかご飯が普通すぎてつまらなかった。
ご飯が面白くないと感じる岡山は魔境。
飯食ってたらラクテのおかんが帰ってきた。
気まずいのでそのまま寝た。
ラクテが明日10時に起きて掃除しようと言ったので、それに合わせることにした。
寝る場所がないので俺はラクテの部屋の床で寝た。きちがいかな?
今思えばよくこんなところで寝れたなと俺は思う。