ほぼ同じ内容で読書感想文を2年連続提出した男
どうも、ミズゴローです。
最近、Twitterで読書感想文いらんやろみたいな話が回ってきて自分が高校生の時に、読書感想文を使い回して乗りきっていたことを思い出したので語りたいと思います。
高校一年生、クソガキミズゴロー少年は夏休みが大好き。
しかし、同時にとても嫌いでもあった。理由は夏休みの課題である。
彼は毎年毎年夏休みの終わり一週間前に課題に取り組み、苦しんでいた。
特に読書感想文が大の苦手であった。
一冊の本を読むのに時間がかかるし、更に感想まで考えなくてはいけない。
最悪、答えを写せばいい課題と違いほんとに
時間をかけなければいけない。
ミズゴロー少年は鬱で死にかけていた。
ミズゴロー「あー、まじで本読むのだるいしそもそも何の本読むかもわかんねえし詰んだわ。」
そのときである。
ミズゴロー少年は、部屋の隅に本が置かれているのに気がついた。
当時、ミズゴロー少年と仲が良かったY君から借りていたラノベ「生徒会の一存」である。
Y君ミズゴローと同じ中学で、その時から仲が良かった。
しかし、彼はかなり変わり者であり、クラスでは浮いていた。
Y君が昼休み寝たふりをしているところをミズゴローが見つけて一緒に弁当を食ったりしていたが、ミズゴローが別の友達と昼飯を食うときは昼休みの終わりまでずっと寝たふりをしていた。いわゆる陰キャである。
後に彼は学校に馴染めず中退した。そして、ニコ生で出会った女子中学生とネット恋愛し、童貞を捨てていた。
Y君の話が長くなったが、ミズゴローはふざけたことを思い付いた。
(別に何を読むか指定がないし、これの感想文書いたらいいのでは?)
そうと決まれば早いミズゴロー。早速読書感想文に手をつけ始めた。
内容は大体覚えているので、スラスラとかけた。
内容はと言うと、生徒会の一存にはくりむちゃん(クリムスタインベルトではない)と言うキャラがいるのだが、当時ミズゴローはそのキャラが大好きだったので、ひたすらその子をかわいいとほめちぎる内容だった。
読書感想文でひたすら2次元の女の子のことをかわいいとほめちぎる内容を書いた。
Vチューバーにスパチャ送るのと比べ物にならない恥ずかしさである。
くりむかわいいで原稿2枚を埋め、後の一枚は適当に面白いところを書いた。
ミズゴロー「読書感想文簡単すぎだろ。」
こいつはバカなのかもしれない。
夏休みも終わり、この恥ずかしい駄文を何も修正せずに提出した。誰か止めろ。
読書感想文のことも忘れていた数日後。ミズゴローは授業に使う資料を職員室に取りに来ていた。
その時に国語の担当教師から声をかけられた。
先生「あーミズゴロー君の読書感想文読んだけどなかなかおもしろい内容だったね。」
は?あれを読んだのか。そして面白いだと?
当時皮肉と言うのを理解していなかったミズゴローは素直にアッシャス!!と答えたが、今ならわかる。
あのハゲは俺をバカにしている。
ハゲ「また面白いの期待してるね。」
ハゲは俺をバカにしている。
ハゲにバカにされて一年を過ごしたミズゴロー。
またも夏休みの季節がやって来た。
相変わらず課題は夏休みの終わり一週間前から手をつけていた。
ミズゴロー「読書感想文だりぃー。」
成長しない男である。
ミズゴローが再び読書感想文に苦戦していると、部屋の隅に置いてある何かに気がつく。
そう、当時仲が良かったY君から借りていた「生徒会の一存」である。
ミズゴローは一年近く彼に本を返していなかったのである。
Y君への申し訳なさと、もう1つバカなことが頭のなかに浮かんでいた。
ミズゴロー「これおんなじの行ったらよくね?」
そうと決まれば仕事が早いミズゴロー。早速去年と大体同じ事をやり始める。
くりむちゃんがかわいいかわいいとほめちぎる。
くりむちゃんがかわいいとほめちぎるだけだと同じ物を書いてるとばれるので、知弦さんと言うミズゴローが当時推し変していたキャラのことも美しいとほめちぎる。
ただただ気持ち悪いオタクの感想の羅列である。
今回はかわいいとうつくしいだけで3枚が埋まった。
夏休みが終わり、学校をやめたY君に生徒会の一存を返却し、読書感想文を学校に提出。ミズゴローはどや顔である。
この頃にはオタクがバレていたため陽キャにこのことを話したらめちゃくちゃ笑われお前おもしろいやつだなと言われた。
少女漫画ならおもしれー女ってシーンだから、俺が女ならこいつに惚れてる。
数日後
ハゲ「ミズゴロー君の読書感想文やっぱおもしろいね。」
ハゲはわかっていた。バレていたのだ。
だがおとがめはなかった。セーフ。
これに味をしめたミズゴローは来年も同じ事をしようとしていた。
一年後
ハゲ「みなさんは受験生なので、今回は課題はなしと言うことで。」
3年連続同じことをする人間になりたかった。