【閲覧注意】簡単な部屋の片付けかと思ったら特殊清掃じみた部屋の片付けだった-後編1-
-午前5時-
テレレテレレー♪
ラクテハウスの朝は早い。
ラクテ「なんやなんや!」
ミズゴロー「すまん、いつもこれぐらいに起きてるからアラーム切り忘れたw」
ラクテ「カスカス。」
そう言うわけではなく、社畜ミズゴローのいつもの癖でアラームを朝5時にセットしてしまったのだ。
自衛隊の起床ラッパみたいなものである。かわいそうな社畜ミズゴロー。
そんなトラブルにみまわれ、2度寝そして約束の10時がやってきた。
ミズゴローは10時少し前に起きてドグマブレードを回していた。
ラクテも5分くらい前とかに起きた。
ラクテ「今何時?」
ミズゴロー「10時前。」
ラクテ「やっぱ11時じゃけ。」
ラクテは寝始めた。
このときミズゴローはラクテが寝る前に言っていたことを思い出す。
-就寝前-
ラクテ「明日何時起きにする?」
ミズゴロー「はやめに掃除したいし10時はどうだろうか?」
ラクテ「明日は何がなんでも10時に起きる。10時に起きなかったら叩き起こしてくれていい。何がなんでも10時や。」
ミズゴロー「踏みつけてもええんか?」
ラクテ「ええよ。」
-10時5分ごろ-
突然HIKAKINに憑依されるミズゴロー「こいつふみころしたろうかなw」
ラクテの母親が隣でテレビを見ていたのでそんなことはしなかったが、ほんとに一撃食らわせようかとは思った。
寝れないのでミズゴローは11時まで暇潰しに何かしようとしたが、イヤホンを忘れたので動画サイトは見れず、しかたなくラクテのお母さんに聞こえないくらいの音量でAVを流していた。
11時前
ラクテ「今何時?」
ラクテは起きた。時間を伝えるとラクテは起き服を着替え始めた。
そのとき、
ラクテ母「君何くん?かわからないけどパスタ作ってあげようか?」
突然ミズゴローの頭の中に流れてくる湘南乃風「大親友のラクテの母 美味しいパスタ作ったお前 家庭的な女がタイプの俺一目惚れ」
そんなことにはならず
ミズゴロー「お腹すいてないんで大丈夫です(大嘘)」
正直飯よりも歯を磨きたくてしょうがない。岡山に来てから歯を磨いていないのでとても不快である。
歯ブラシはコンビニで買っておいたのだがラクテがええやんけええやんけ言うので、流されて磨かなかったと思う。ここら辺は曖昧。
ラクテ「そんなことよりお前パスタ食っとけばよかったな。とりあえず朝飯近くの定食屋にホルモンうどん食いにいこうや」
ホルモンうどんとは岡山の名物らしい。
ミズゴロー「食いに行くか。歯を磨くのはそっからでもええや。」
歯を磨くことより、ホルモンうどんに夢中になるアホミズゴロー君。
早速ラクテに車を出してもらう準備をしてもらうが、ここでミズゴローは違和感を感じる。
ラクテハウスの窓である。なぜかわからないが気になってしまい、そのまま覗く。
そしてミズゴローはゴミとシコティッシュともうひとつ何かが落ちてることに気がつく。
何これ?
拾い上げたものは何故かほんのり湿っていて、白色の中に茶色が混ざる不思議な色だった。
ミズゴロー「げっ!カビはえたタオルやんけ!きったね!」
ミズゴローはそれが触れてはいけないものだと本能で理解したが、なぜか手を離すことができなかった。
しかたなく撮影をして、Twitterにあげる。
Twitter民「ラクテの家なんでカビだらけのタオルが落ちてるの?」
「汚すぎ」「やばい」「吐いた」などなどたくさんの意見をもらった。
ラクテになんでこんなものが落ちてるのか抗議したら気がついてたけどめんどくさいから放置したと言う答えが帰ってきた。
ラクテ「あとこれ年単位で放置しとるから。」
ミズゴロー「…」ゾワゾワ
恐怖だ恐怖だ恐怖だ。俺はこんなものが平然と落ちている場所を今から素手で掃除させられようとしているのだ。
昨日は気がつかなかったが、よく見ると回りにシコティッシュらしきものや、飲みかけのコーヒー、空き缶などが散らばっていた。
ラクテに抗議する。
ラクテ「これはシコティッシュじゃなくて鼻水かんだやつや!!」
そういう問題ではない。
なんで放置してるのかを聞く。
ラクテ「ゴミ箱に投げ入れたけどはずれたやつとかめんどいから放置した。あと弟が置いてったやつもある。」
投げ入れたやつを放置するのもおかしいが、弟の物を放置??
ラクテの弟は1月に神奈川の川崎に引っ越している。つまりは約半年近く放置されているティッシュが落ちていると言うことである。
思わず言葉を失うミズゴロー。
そう言えば弟のベッドからカビだらけの赤福餅や、冷蔵庫からカビミルフィーユキムチが出てくる家だったな。
赤福を生産している会社はかつて賞味期限切れの素材で赤福を作って謝罪をしたことがある。
そんな会社でも使わなそうなやばい食品が出てくるこの家はなんだ。
とりあえず朝飯のことを思い出し、車に乗るため外に出る。
ミズゴロー「うわ、めっちゃいい空気してる。」
ラクテハウスは、周りを山に囲まれたのんのんびよりのような田舎なので当然なのだが、ラクテハウスの中は工業地帯を思わせる空気の悪さである。
正直昨日から咳が出てたし、朝起きたらのどもいがいが痛い、さらに謎のかゆみが襲ってくる。
しかし、外に出るとそれはまるで夢のできごとかのようになくなる。
ラクテハウスどんだけきたないの?
ラクテカーに乗り込み定食屋へ。
サンプルを見て、気に入ったものをレジへ注文するシステムのようだ。
正直初見の人はよくわからないシステムだし、食券機置けよくそ田舎がと思ったが、かわいそうなので
ミズゴロー「すいません。ホルモンうどん並で。」
模範的なチーズ牛丼のあれを披露しておいた。
ミズゴロー「シンプルだけどうまいめちゃくちゃうまい泣ける。」
食ってるときにラクテハウスを思い出して吐きそうになるが、ホルモンうどんはほんとに美味しかった。岡山で食べたもののなかで一番美味しい。
特製のソースが非常にいい味を出しており、懐かしい味がして何度でもおかわりをいただけそうだった。
てか昨日もホルモン食ったのにこいつらホルモン食い過ぎだろ。
ラクテ「あー箸に店の住所書いてあるから写真とらんといてや。」
ちんこは隠さないのに住所は隠すのか…
店を出てホームセンターに向かう。実はラクテハウスを出る前に必死で手袋買おう手袋買おう手袋買おう手袋買おうとお願いをしたからである。俺はまだ死にたくないからな。
ホームセンターで手袋を買い、近くにあったサーティワンでアイスを買う。うまい。
ゆっくり椅子に座りながらのどかな風景を眺めてアイスを食っていたのだが、この後の掃除のことを思いだし鬱になった。
援交前におじさんから美味しいものを食べさせられ上機嫌になるも、このあとこのおじさんとセックスするんだなってなるJKの気持ちと一緒だと思う。
ラクテハウスへ戻り掃除を始めた。まずは床に落ちてあるラクテのいらない服とかティッシュを捨てた。
汚い。さっきのカビタオルを捨てようとおいてた場所から持ち上げる。
その時ミズゴローに衝撃が走る。
第一村人(死体)の発見である。しかも二人。
第一村人の様子を確認するとホコリを被っていた。ええ…
そもそもこんな目立つところで死んでるのもおかしいのだが、更にホコリを被っていると言うことはかなり時間が経過したということである。
おかしいが、ミズゴローは突っ込みすぎて今さら突っ込むことがおかしくなってきたので静かにTwitterに画像を上げた。
ゴキブリすら死ぬラクテの部屋はおかしい と言う意見がたくさん流れてきた。
お前らがその当たり前の突っ込みをできるのが羨ましい。俺はその次元越えちまったからな。戻れねえんだ。
ラクテ「(死体に)気がついてたけど放置していた。」
お前は虐待されてる子供が近所にいるのに気がついてるけど世間体を気にして相談所に連絡いれない主婦か????
ラクテと分担して掃除、俺はベッドの下を片付けることにした。
このころからTwitterで特殊清掃と言う話題が上がっていた。
ミズゴローは家政婦だの、ミズゴローはラクテに弱味を握られているだの、ミズゴローは大学の講義で紹介できるほど理想のボランティアを行っているだの。
好きでやってる訳じゃない。
めちゃくちゃかわいい写真に騙されてデリヘル読んだけど実際はオベリスクだったんだよ。
しかも、その子が北海道から兵庫まで来ているから申し訳なくてチェンジできねえんだよ。
助けてくれよ。
ベッドの下はシコティッシュだらけだった。かき出せばかき出すほど、シコティッシュが出てくる。
どうやらラクテ曰く俺だけじゃなく弟のもあるとか言っている。
お前らがマスかいた処理をベッドの下に捨てて、それをかき出している俺の気持ちになれ。
とりあえずかき出していると
第三村人だ。こいつもホコリを被っている。長時間放置された証だ。
普通の人間ならここで突っ込むが俺はしんでくれしか感想が出なくなっていた。
人を壊すのはこんなに簡単なのか。
このあとカードの整理をしたが
イシヘンジンくらいしか出ないので割愛する。
ラクテ「掃除終わらんし机はよいれたいし切り上げて机掃除しようや。」
ミズゴロー「?。?」
こうして真の地獄が待ち受けるのだった。