ミヅゴロー「今日はウルトラチャイニーズバトルGXや!」
ミヅゴロー「でも最近人増えすぎて勝てへんけどなw」
彼の名前はミヅゴロー。ご存知リアルお察しである。
彼はバケカを始めて約半年、いや実質空白もあり3ヶ月程度なのだが出る公認全てに優勝し、自分に自信を持っていた。
しかし、ウルトラチャイニーズの発売により人口が増加。自分より成長の早いオタクに追い抜かされ全く勝てなくなっていた。
ミヅゴロー「はーwブスと腐乱全然とれんやんけ!きれそうやwあっwそう言えば最近穴場見つけてんな穴場wそこ行って軽く優勝したるかwほな行くでブゥゥゥゥゥゥゥン🚗あっ✋危ない💣ココア☕」
―大さ韓国某所―
ミヅゴロー「ついたで!大さ韓国大韓ビルや!トイコンプ行くで!」
ミヅゴローは大韓ビルという場所のトイコンプと言うところにきた。
トイコンプとはミヅゴローが最近贔屓している店でありフォロワーとのオフにも利用するほどだ。
ミヅゴロー「参加者は8人!?やっぱ穴場やw行けるでw参加や参加店員参加やw」
店員「時間になりましたらお呼びいたしますので、それまで店内をご覧になっておいてください。」
ミヅゴロー「8人ならブスと腐乱余裕やw売った金で魂心家行くで!」
5分後
店員「でははじめます。」
ミヅゴロー「きたきたwやるで!」
ミヅゴローは意気揚々と席についた。
ミヅゴロー「よろしくな!」
バケカ女子「よろしくお願いします。」
ミヅゴローの相手はバケカ女子だった。
ミヅゴロー「ちょっとかわいいやんけ!終わったらTwitter聞いて仲良くなったろw」
ミヅゴローはちょっとかわいめの雰囲気のバケカ女子と対戦できて勃起していた。
しかし事件は直後に起こった。
ミヅゴロー「私の先行ですね。ではドローします」シャカシャカ
バケカ女子「!?ちょっと!!その手札!!をバチバチ!!する!!の!?威圧的なんでやめ!てくれません!?」
ミヅゴロー「え?」
ミヅゴローは驚きを隠せなかった。カードゲームを始めて10年。
面と向かってシャカパチをやめろと言われたのはこれが初めてである。
ミヅゴロー「あーすいません…やめ…
バチィィィン!!!!!!
かはっ…!」
囲い「シャカパチ?ってやつしてきたら相手しばくか痰吐けるルールを作ってほしいw」
バケカ女子「だよねーwシャカパチ陰キャキモいーw」
ミヅゴロー「??」
ミヅゴローは状況を理解できなかった。
シャカパチをしていたら突然叩かれのだ。
確かにシャカパチとはほめられた行為ではない。しかし、突然暴力を振るわれるような悪質な行為ではない。
むしろ暴力こそ憎まれるべき行為である。
なぜそんなやつらにキモいと言われなければならないのか。
ミヅゴローはこの世の理不尽に激怒した。
バケカ女子「とにかくーそのシャカシャカするやつやめてくださいね。集中できないし威圧的なので。」
ミヅゴロー「…」
果たしてどちらが威圧的なのだろうか。
そもそも大会と言う環境のなかハンドシャッフル程度の雑音で集中力が途切れると言うのはおかしな話。
盤面を注視し相手の行動に気を使っていれば全く気になることではないはずだ。
と言うか対戦中に話しかけてくる部外者のやつの方がキモすぎだろ。
ミヅゴロー「わかりました。あなたの言うとおりにします。」
ミヅゴローはシャカパチをやめ手札を持ち直した。
ミヅゴロー「ちょっと思わぬことがあったので考えさせてもらっていいですか?」
バケカ女子「いいですよ。あのシャカパチ以外ならなんでも。」
ミヅゴロー「ありがとうございます。」
ミヅゴローは手札を広げ考え始めた。
すると
パスッ…シュンッ…スパンスパン…
空を切るような音がなり始めた。
ミヅゴロー「うーん…ここはリーリエかナムルチアか…」
スパンスパンスパンスパンスパンスパン
空を切るような音はどんどん大きく頻度を増していた。
囲い「おい!てめえ!シャカパチやめるって言っただろうが!なんだその音は!」
ミヅゴロー「あのあのー僕今手札を普通にもって考えてますよね?てかあなた方僕に手札をシャッフルする音がうるさくて集中できないとか言いましたがあなたの威圧的な態度の方がよっぽど僕の集中力を削いでいるのですがその辺どう思いますかねぇ?」(オタク特有の早口)
囲い「だまれよ!シャカパチする時点で…
スパンンンンッッッッッ!!!!
ブシャアアアア!!!!!!
バタン!
さっきまで囲いだった肉の塊が散らばった。
囲い&バケカ女子「「ぎゃああああ!!!」」
スパンッ!!シュン!!スパンスパンッ!!
バケカ女子たちの叫び声と共にその不可解な音もとたんに大きくなり始めた。
パリーン!!
店内のショーケースも割れる。
スパンッ!!
客「ぎゃっ!なんだこら!いてぇ!」
客の皮膚が裂ける。
ミヅゴロー「あのーうるさくて試合に集中できないんで静かにしてもらえないですか?」
この異様な光景のなかミヅゴローは平然とバケカを続けていた。
バケカ女子「貴様ああ!!!!!!なにをしたああああ!!」
ミヅゴロー「なにもしてませんよ?ただバケカをしてるだけです。てかいきなりなんですか?威圧的行為はやめてくださいよ。」
囲い「お、俺聞いたことあるよ…シャカパチを極めた人間は目にもとまらない高速のシャカパチで衝撃波や風を起こすって…
グシャ!
マッ…」
そう語った囲いの顔の上半分が吹き飛び、だらしなく舌を垂らしながら絶命した。
バケカ女子「ま、まさかこいつが?」
そう端から見ればミヅゴローは手札を眺めながら考えてるようにしか見えない。
しかし、彼はシャカパチを極めしシャカパチマスター。
彼の超高速のシャカパチは他人には見えないのだ!
ミヅゴロー「いやただ手札ながめてるだけじゃないですか?早く続きやりましょうよ!さあ座って座って!楽しく、気持ちよくやりましょうよ!」
バケカ女子「ふ、ふざけるなああ!殺して、ころしてやぁるううううう
スパスパスパパパン!
そう言ったバケカ女子の醜い顔はなくなり綺麗な赤い薔薇が咲いていた。
真空波により破れた服の胸部から豊満でなめまかしい乳房をあらわにバケカ女子は絶命した。
ミヅゴロー「おっとおっぱいもみもみ。おっぱいがもったいねえよ」
ミヅゴローは生を失い重力に従うしかなくなった肉の塊の胸部を揉みしだいた。
ミヅゴロー「これが俺の秘技、釈迦八」
釈迦八とは古代中国から伝わる暗殺術であり、本来は巨大な扇状の物を超高速で動かすことにより旋風を起こし敵を切り裂く技である。
ミヅゴローはそれを手元に収まるカードサイズで再現できるほどに熟練していた。
釈迦八は釈迦釈迦や者ッ布留とも呼ばれたりするが、ミヅゴローのはこの技で釈迦を八回殺したと言う逸話から釈迦八と呼ばれるようになっていた。
ミヅゴロー「囲いよぉ?お前を殴り付けたよなぁ?シャカパチごときで…だから殺したんだ。殴っていいのは殴られる覚悟のあるやつだけだぜ?」
店員「どうやら対戦相手が棄権したようなのでミヅゴローさんの勝ちですね。」
続く