仮面ライダー* 2話「開幕」
アナウォ「なんやこれほぼ裸同然やんけ!」
アナウォは絶望した。
アナムの力を借りて変身には成功したもののリラックマブランケットとパンツ1枚。
むしろ変身前よりはだ露出が上がった分防御力が下がっている。
これは騙された。彼はそう思った。
アナウォ「…終わった…」
てんろー「ウォオオオオオオ!!!」
てんろーは容赦なく縦笛を振り下ろした。
ガキイイイイインンッッッ!!!
アナウォ「うわぁぁぁ!…ん?」
てんろー「?」
アナウォは無事だった。
てんろー「ウガアアアアッ!!」
ガキンッ!ガキンッ!ガキンッ!
てんろーは何度も縦笛をアナウォに振り下ろす。
縦笛がアナウォに当たり火花を飛び散らすがアナウォはそれに動じない
アナウォ(な、なんだこれは全く痛くねぇ)
そう、仮面ライダー*となったアナウォはとんでもない痩せ我慢が可能になり、人間を引き裂く縦笛の一撃すら我慢することがのだ!
アナウォ「す、すごい…これが仮面ライダー…*…そ、それに今まで見えなかったてんろーの動きが見えるぞ…」
そうリラックマブランケットから覗くその目は銃弾の動きすら見ることができる。
アナウォ「見える!見えるぞ!攻撃の合間を縫って…!今だ!うりゃぁああ!」
ドゴンッ!!!
てんろー「アギヤアアア!!」ジタバタジタバタ
アナウォ「す、すごい…軽く…殴っただけなのになんて威力だっ!」
てんろーの動きを見切り放った渾身の一撃は急所である眉間をぶち抜き、勢いのあまりてんろーを宙に浮かせるほどの威力だった。
これにはてんろーもたまらず暴れるしかできない。
てんろー「う、ウガアアア…」
アナウォ「それは…シャドボ用のカッターナイフ!?それで人々を…」
てんろー「ウラァアッ!!」
アナウォ「ぐぁっ!」
暴れるてんろーが取り出したのは恐らく幾多の人間を切り裂いてきたであろうカッターナイフだった。
縦笛を耐えることができたアナウォでも流石にこれは耐えることができなかった。
アナウォ「なにか武器は…これだ!カイザブレイガン!」
アナウォはミッションメモリーを取り出ししりあなに挿入した。
アナウォ「イ、イクゥ!!」
ブイイイン!
アナウォの股間から長大なカイザブレイガンが刃が出現した。
てんろー「うわきも」
アナウォ「行くぞ!はぁっ」
てんろー「ウラァアッ!」
てんろーの刃とアナウォの刃が交差する度火花が飛び散る。
端から見れば美しいと思える景色かもしれない。だが彼らはお互いの命の削り合いをしている。
美しさとは程遠い命の奪い合い。
てんろー「ウガアアアアッ!!」ガキンッ!
アナウォ「こう言うのもあるんだよ!」バシュン!
てんろー「ギャア!」
アナウォのカイザブレイガンから放たれた閃光がてんろーの顔面に直撃し、てんろーはもがき苦しんでいる。当然だ。汚い。
アナウォ「これなら行けそうな気がする!」
アナウォは確信した。俺なら、いや俺たちならこいつを倒すことができると…
アナウォ「アナウォこれで終わらせる!」
アナウォは初めて使うにも関わらず今まで使ってきたような慣れた手つきでカイザポインターを取り出し、
エクシードチャージ…!
もう一度アナルにミッションメモリーを挿入し、必殺の体勢を取った。
アナウォ「うおおおお!!」シコシコシコシコどひゅっ!
てんろー「うがぁ…あぎゃ?」
アナウォ「ていやぁっ!」
てんろー「!?」
アナウォは絶頂の後てんろーの腹を蹴りつけた。そして柱上のロックオンマーカーが現れる
アナウォ「いくぜ…ゴルドバーッと出してきたスマッシュ!」
てんろー「ウガアアアアッ!!」
ドカーン!
必殺の一撃!ゴルドバーッと出してきたスマッシュ!
てんろーは苦しみ爆発した。
アナウォ「大丈夫ですか?お嬢さん?」
女性「いやああああ!!変態よ!変態よ!」バシン!
アナウォ「いてぇ!」
アナウォはビンタされた。当然である。
アナウォ「そんなことよりてんろー!」
てんろー「お、俺はなにをしていたんだ。確かシャドボを作っていて…うっ…記憶が…」
アナウォ「そうか…記憶がねえのか…」
どうやらウルトラチャイニーズ化した人間を撃破すると記憶が消去されるようである。
アナウォ「安心しろ。少し、少し眠ってただけだ。」
てんろー「そうか…なんだろ…寝てたのにまた眠たくなっちまった…少し寝かせてくれ」
そう言うとてんろーは眠りについた。
どうやら息があるので死んではないらしい。
アナウォ「今回はなんとかなったがこれからどうなることやら…それにアナムだ…こいつがいつ俺を乗っ取っててんろーみたいになるかもわからねぇ…俺は…」
???「フフフ…どうやら無事にチョン・ローを撃破できたようですね…」
???「ですがまだまだこれからですよ…」
アナウォを影から覗く怪しい人影…彼は何者なのか…