仮面ライダー* 1話「覚醒」
女性「きゃあああ!!誰か!助けて!」
深夜の岡山に女性の悲鳴が響いた。
?「ハハハハハハ!!!」
女性「嫌!嫌!嫌あああ!!」
翌日カーチョンラボフリースペース
ラクテ「は!?ふざけんなごみ!なんでルチアとプリズムスター全部サイドに埋まっとんねん!勝てるかほんまぁ!」
アナルウォッシュロトム「はい勝ちー」
てんろー「ギャハハ!」
今日も岡山のいつもの三人は楽しくポケカをしていた。
アナウォ「いやさっきの事故やし機嫌直せよ。」
ラクテ「もう一回やもう一回。」
ピロリン
ラクテ「ちょっと待ってなんかニュース来たから見てええか?」
アナウォ「ええぞ。その間てんろーとポケカやるわ。」
てんろー「俺のムウマ裏スリデッキに勝てるかな?」
ラクテは自分のスマホに届いたニュースが気になり大好きなポケカを中断した。
その内容は
ラクテ「あーまたや。また女性のバラバラ遺体が岡山で発見されたらしいで。しかもまた一部分をもちかえってるらしい。」
アナウォ「あーあの事件か。最近ぶっそうよな。」
最近岡山では女性や幼稚園児をバラバラにし、一部を持ち帰ると言う猟奇的な事件が多発していた。
てんろー「まじで一部を持ち帰るとかシャドボでもつくんのかな?」
ラクテ「おいおいミズゴローのウルトラチャイニーズの人気キャラチョン・ローじゃないんやぞw」
ウルトラチャイニーズとはミズゴローがTwitterにて発表した作品で、一部界隈に人気のあるSSである。
チョン・ローはその中に登場する猟奇的キャラである。
アナウォ「確かにあのキャラなら遺体バラバラにしてシャドボ作ってるとかあり得るなwまあ創作やからありえんけどw」
てんろー「wwwいやでも被害者が女性とか幼稚園児ばかりだからって安心してたあかんな。バラバラにした遺体を一部持ち帰るなんてやつの考えなんてわからんしな。」
アナウォ「まあ俺ポケカ女子やし一番気を付けなあかんわ」
ラクテ「きっしょw」
こうして三人は物騒なニュースで雑談しながらいつも通りの日常を過ごし、気がつけば夜の8時になっていた。
ラクテ「これからどうするよ?飯でも食いに行くか?」
てんろー「すまん。俺用事あるからはよ帰るわ。」
アナウォ「めずらしいな。いつも一緒にくんのに。」
てんろー「すまんな。じゃあお先。お疲れ」
二人「おつー」
こうしててんろーは二人よりさきにカードラボを後にした。
ラクテ「どうするよ?」
アナウォ「んー今日はあとちょっとだけポケカやって俺らも帰るか。」
ラクテ「了解や」
こうしてラクテとアナウォはカードラボ閉店の9時までポケカを楽しみ帰宅することにした。
ラクテ「じゃあなおつー」
アナウォ「おつ」
アナウォとラクテは別れお互いの家路へ向かう。
しかしアナウォがしばらく歩いていると
アナウォ「ん?」
てんろー「…」
てんろーが路地裏に走り去るのを見つけた。
アナウォ「あれ?あいつ帰りこっちやったかな?てか1時間前に帰ったはずなのにどうして?」
アナウォが疑問に思っていると
女性「きゃあああ!!」
アナウォ「!?この声は!」
アナウォが声のする場所へ駆けつけるとそこには女性を襲うてんろーがいた。
アナウォ「てんろー!!何やってんだお前!!」
アナウォがてんろーを止めに走りより、肩に手を置いた。
そこにいたのは
てんろー「グヘヘヘwハハハハハハw」
てんろーのようななにかだった。
アナウォ「お、お前なんだ…その顔っ!それになんで血まみれの縦笛なんかもって…」
てんろー「ギシャアッ!!」
アナウォ「!?おあっ…!」
アナウォ「な、なんて力だ…この世のものとは思えない…とにかく止めなきゃ!やめろてんろー!俺がわからないのか!」
てんろー「うおおおおお瀬戸内寂聴w」
てんろーはアナウォを殴り付けた。
すると
アナウォ「!?ぐっ!」
アナウォは勢いよく吹き飛ばされ壁にぶつかった。
アナウォ「て、てんろぉ…おぉ…」
アナウォは痛みで気を失った。
???「…ォ…アナ…ォ…アナウォ…」
アナウォ「うわっ!!」
アナウォが気がつくとそこはさっきまでいた場所とは違うようだった。
まるで見たことのないどこまでも白い景色が続く。
アナウォ「どこだ…ここは?」
ミヅゴロー「おい、聞いてるのか?アナウォ」
アナウォ「お前はミズゴローやんけ」
ミヅゴロー「ミズゴローではなくミヅゴローだ。」
アナウォ「ミヅゴロー…?ってウルトラチャイニーズのあれか!」
ミヅゴロー「うむ、突然だか今岡山は危機に陥っている。」
アナウォ「危機?」
ミヅゴロー「さっきのてんろーを見ただろ?あれはてんろーであっててんろーではない。ウルトラチャイニーズ世界のてんろーチョン・ローだ。」
ミヅゴロー「何故かわからないが今岡山とウルトラチャイニーズは同調していて、ウルトラチャイニーズ世界の人格が現実に憑依すると言うやばい現象が起こってるんだ。」
アナウォ「いや意味わかんないですが?」
ミヅゴロー「とにかくウルトラチャイニーズ世界の人格が現実に宿ってやばいんやって!この危機を救えるのはお前しかおらんのや!」
アナウォ「は、はあ…てか救うたってさっきの見たか?俺の力じゃてんろーはびくともしなかったそんなん無理だわ。」
ミヅゴロー「ひとつだけ方法がある。これを使え。」
ミヅゴローが取り出したのは携帯電話のようななにかとベルトだった。
アナウォ「これコンプリートセレクションカイザギアじゃん。こんなんなんになるねん。」
ミヅゴロー「これは俺がウルトラチャイニーズから持ってきた特別なカイザギアだ。これを使えばお前はアナムと同一化できる。」
アナウォ「!?ちょっと待て。てんろーはチョン・ローと一体化したからあんなになってんだろ!?そんなことをしたら俺まで変態になっちまうじゃねえか!?」
ミヅゴロー「確かに。だがお前が正しい心を持ちアナムに打ち勝つ強い精神があればアナムを制御し、力だけを引き出せるはずだ。」
アナウォ「正しい心と強い精神…」
ミヅゴロー「とにかくもう時間がない。これを使うかはお前次第や。ウルトラチャイニーズと現実のこと任せたで。」
アナウォ「おい!?待てよ!!まだ覚悟なんてできて…」
アナウォ「…ん?」
てんろー「ギシャアッ!」
アナウォが目を覚ますとてんろーが女性を襲おうとしていた。
アナウォ「な!おれいつの間にか寝てたのか!てか止め、」ガシャン
アナウォ「これはカイザ…ギア?なんで?はっ…さっきのは夢じゃなかったのか!」
アナウォの手にはコンプリートセレクションカイザギアが握られていたのだ。
そしてベルトを腰に巻き、変身コードを入力した。
アナウォ「よし、あとはこれでカイザフォンをベルトにセットするだけや!うっ!」
アナウォは脳内に何かが入ってくる感覚を覚えそして
アナウォ「うわあああああ!!!」
(なんだこれ…頭がいてぇ…まるで何か別の別の人格が入ってくるみてえだ…)
―――――――――
アナウォ「こ、ここは」
アナム「ここはお前の精神世界だ。」
アナウォ「んな!俺がもう一人!?」
アナム「フフフ…お前に俺の力を貸してやる。」
アナウォ「な、なに…」
アナム「だが貸してやるには条件がある。この体の主導権を俺に渡せ。」
アナウォ「そんなことできるわけないだろ!」
アナム「黙りな…俺が力を貸さなければお前はチョン・ローを止められないぜ?」
アナウォ「くっ…」
アナム「フハハハハ!!どうせお前は要求を飲むしかない…死ぬのは嫌だろ?」
アナウォ「わかった…」
アナム「いい子だ…さあこちらにこい。力を貸してやる」
アナウォはアナムにそっと近づいた。そして
アナウォ「ただし、体を貸すにも条件がある。それは」
アナム「!?」
アナウォはアナムの体をカイザブレイガンで貫いた。
アナウォ「岡山を守るためなら俺の体なんていくらでも渡してやる。だがこの戦いが終わるまではおとなしく俺に力だけを貸せ。悪いようにはしない。」
アナム「クククハハハ…面白いやつだ…いいぞ!俺の力存分につかえええええええ!!!」
――――――――
アナウォ「うわあああああ!!!ハァ…ハァ………変………身ンン!!!」
✨✨✨✨
アナウォの体から凄まじい光が放たれ、アナウォを包んでいく。
コンプリート!!
アナウォ「いやなんやなんやねんこの姿。」
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